「医療用語」の記事一覧

自賠責保険の基本4昧質と濾紙ディスク法

自賠責保険法においては、人間の味覚感知能力を基本4昧質としています。

この基本4昧質とは、甘味、酸味、塩味、苦味のことを指します。
また、本来備わっているはずの基本4味質が損傷されていないか否かを調べ濾紙ディスク法です。

味覚を感じる部分は、「舌」であるため、甘味、酸味、塩味、苦味を浸した濾紙(シート)「舌」にのっけて、その味が感じることができるか、また、どの程度の強さで、その味を感じ取れるか否かでテストします。

後遺障害の補てつ(補綴)(prosthesis)

補てつ(補綴)とは、交通事故等によって身体の欠損した部位の形態と機能を人工物で補うことを指します。

補てつ(補綴)等の呼称は総称であり、一般的には、使用したものの種類を該当させているケースが多いようです。

補てつに相当するものは英語では義肢(prosthesis)とされています。

義手を(upper limb prosthesis)、義足は(lower limb prosthesis)等となっています。

また、自動車賠償責任法でいうところの「補てつ」とは、上記のように義手や義足は当然のこと、さらに、口部における歯牙損傷時の義歯、クラウン、ブリッジ等の、人工物を使用し、後遺障害の機能を補完するといった広い意味に使用されています

腰椎破裂骨折

交通事故によって起きる腰椎破裂骨折は深刻な後遺障害を発生する可能性があります。

腰椎破裂骨折とは、脊椎(せきつい)の下部の腰椎(ようつい)が破裂骨折することです。

腰椎は5つの骨が、ドーナッツのように椎間板をはさみ連なっています。

通常、腰の部分は強固な骨格に囲まれていますが、大きな衝撃が加わった場合に、圧迫骨折・破裂骨折等の状況に至ります。

骨折した部位や規模によりますが、神経障害・機能障害に結びつく可能性がある傷害です。

丁寧な検証・立証が必要です。

長尺フィルム(プレート)による下肢撮影-下肢短縮障害の検証

交通事故によって下肢等に大きな障害を被った場合に、下肢の短縮障害が起きる場合があります。

従来は、下肢の短縮障害を証明する手段として、レントゲン(XP)撮影の際にロールフィルム画像を使用し、後遺障害診断書に添付していました。

しかし、最近はこのロールフィルムに代わって長尺フィルムを使用する傾向が多いです。

この長尺フィルムは、フィルムというよりプレートというイメージです。

骨折時に使用されるギプス

交通事故で骨折した場合に、骨折部位の固定のためギプスが使用される場合があります。

骨折の保存療法のため、シーネ等に比較して強固な局所安定・局所安静が得られます。

以前は、石膏ギプスが多く使用されていましたが、最近は、プラスチックギプスが多く使用されています。

プラスチックギプスは、石膏製のギプスに比べて軽量で、汚れにくいという長所を持っています。

1.この軽量であるという点は、患部を支える個所への負担の軽減という視点から、大きな長所であるといわれています。

2.シーネが比較的短期間の固定方法であるのに対し、ギプスは長期間になりますので、汚れにくいという点も評価できます。

骨折時に使用されるシーネ

交通事故による骨折等で、保存療法の促進のために行われる固定方法には様々なものがあります。

その1つにギプス副子(ふくし)があります。

副子とは、添木のことです。

専門用語としては、ギプスシーネ(plasterslab・Gipsschiene)(ドイツ語)といいます。

これを略して一般的にシーネと呼んでいます。
最近は、プラスチック樹脂・ウレタン等の板が多用されています。

シーネの加工技術が進んだことや、患部の治癒状況が比較的容易に確認できることから、固定方法にシーネは多用される傾向があります。

肩腱板断裂

肩腱板断裂とは、肩関節の運動の安定性を保持している腱板が断裂することです。

交通事故による急激な衝撃により肩腱板が断裂し、後遺障害の発生が起こる場合があります。
肩腱板はrotator cuffともいわれ、多数の筋が連結しています。

肩腱板断裂はMRI検査等により腱板断裂の有無が可能となります。

腱板断裂は強い疼痛を伴うことが多く、被害者の方も、長期間就労等が困難なケースが少なくありません。

この肩腱板断裂は、肩の運動をコントロールしている要所が断裂するため、上肢の運動機能に深刻な影響が出る場合があります。

ADL(日常生活動作)検査表

交通事故の後遺障害の検査項目にADL(日常生活動作)(にちじょうせいかつどうさ)( activities of daily living)障害があります。

このADLとは、日常生活動作とは、人が日常生活において繰り返す、基本的かつ具体的な活動のことです。

主に食事、排泄、整容(着替え、洗面、歯みがき、整髪など)、移動、入浴など基本的な行為、動作をさします。

一般的には以下のような検査表に障害の有無を記載します。

主訴(しゅそ)と愁訴(しゅうそ)の意味・違い

交通事故の後遺障害診断書の作成の際に使用される言葉に、「主訴(しゅそ)」と「愁訴(しゅうそ)」と似たような言葉があります。

通常使用されるのは主訴です。

主訴とは、交通事故の際に被害者や患者が自分の痛みや、体の不具合、辛さを訴える中の主要な事項です。

医師は、この患者の言うことの主要な論点をまとめ、医学的な事項に整理し、今後の治療の対策を構築します。

この主訴のピックアップが的外れだと、将来の治療がとんでもないものとなってしまうので、最初の愁訴の見立ては大変重要な論点になります。

有床義歯・架橋義歯・ポストインレー

有床義歯(ゆうしょうぎし)

一般的に有床義歯は「入れ歯」と呼ばれています。

有床義歯には局部床義歯(部分入れ歯)と総義歯(総入れ歯)があります。

局部床義歯は1歯欠損から1歯残存までの症例に使用される義歯の事を言い、全部床義歯は残存歯が全く無い症例に使用する義歯の事をいいます。

架橋義歯(かきょうぎし)とは、いわゆるブリッジのことです。

顎関節のイラスト

前項で口の障害の起因の1つに、顎関節(がくかんせつ)の障害について記載しました。

本項では、顎の関節のメカニズムをイラストを通じて見ていくことにします。

下図のイラストを見てください。

上顎は、頭蓋骨の1部としてしっかり固定されていることが理解できます。

下顎は、閉口時には、上の歯と下の歯がしっかり組み合わさっていますが、その時、蝶番のようなものによって、上顎と下顎が結合していることがわかります。

このように、私たちが日常、開口時に作動させているのは下顎のみで、上顎は専ら固定されていることがわかります。

嚥下障害(えんげしょうがい)

嚥下障害(えんげしょうがい)について分かりやすく記載します。

まず、『嚥』ですが、これには「のみこむ」という意味があります。通常私たちが日常使用しているソフトドリンクやビールといった液体を「飲む」というイメージではなく、噛み砕いた後の食べ物をのみこむといったイメージです。

では何故、嚥下障害のような後遺障害が発生するのか、考えていきましょう。
ヒトの口は、食べ物を食べたり、声を出し他人と会話したり、また、口で呼吸したりと多様な役目を担っています。

この口は、その役目の1つの食べ物を食べるときに、

1.舌で食べ物を咽頭へ送りこみます。

2.次に、軟口蓋と喉頭蓋は、食べ物がが鼻腔と喉頭へ入らないように閉じます。

歯科補てつを加えたもの    

交通事故によって発生する咀嚼障害には、歯や歯茎等を要因として起こるものがあります。

歯や歯茎等に強い衝撃を受けた場合には、当該部位が欠損したり、その機能を喪失したりすることがあります。

当事務所で扱ったケースでは、普段、歯のケアで通院している歯科で、通常のカルテ等と比較立証しました。

一般に「補綴(ほてつ)」とは、身体の欠損した部位の形態と機能を人工物で補うことを指す。とされています。

下顎の開閉運動等

口部の咀嚼(そしゃく)障害に関連して、下顎の開閉運動等について記載します。

日常生活ではあまり意識する機会がないのですが、咀嚼運動に関して専ら大きな役目を担っているのは、下顎の開閉運動です。

この下顎を支えている骨が下顎骨(かがくこつ)です。

この下顎骨が上下に開閉運動することによって、下顎に付属している歯が食べ物を噛み砕き、食道に送られるようになります。

下顎骨は、咀嚼筋(そしゃくきん)がリンクしています。

この咀嚼筋が伸縮運動を行うことによって、下顎は上下し食べ物が咀嚼されます。

嚼(そしゃく)障害

交通事故によって負う障害に口部の咀嚼(そしゃく)障害があります。

咀嚼とは、食べ物を咬筋(こうきん)や下顎(動くのは下顎です。)、舌などが連動してして、さらに歯で噛み砕くことによって粉々になります。

この粉々になった食べ物が唾液と混ざり合って、ゴクンと飲み込みます。

この咀嚼は、咬筋や下顎の筋運動だけではなく、舌がこれにリンクし、さらに自分の舌を噛んだりしないように絶妙なタイミングで歯が連動します。

T&Tオルフアクトメータ

交通事故によって鼻に嗅覚障害が生じたか否かを検証するテストに、T&Tオルフアクトメータがあります。

テストは数種類の薬品を使用し、この薬品には匂いの濃度があり、濃度の濃い匂いや薄い濃度の匂いをかぎわけることが可能か、否かを検証します。

匂いのかぎ分けは順次記録されます。

数値は高くなればなるほど嗅覚脱失の状況が重篤になります。

ピッチ・マッチ検査及びラウドネス・バランス検査

交通事故によって、例えばフロントエアバッグ等が作動した場合、耳が耳鳴りを起こす場合があります。

この耳鳴りがどのような音域で発生しているのか、また、どのような音量に感じているのかを調べる検査があります。

その検査の名称をピッチ・マッチ検査及びラウドネス・バランス検査といいます。

最初に、ピッチ・マッチ検査を行います。

この検査で、高低差の大きい2つの音を聞き、自分の耳鳴りに似ているほうを選択します。

その後、徐々に高低差を少し縮めていき2つの音を聞いて、自分の耳鳴りに似ているほうを選択します。

ジュネーブ宣言

交通事故で負った傷害を治癒させようと医師は懸命な努力を続けてくれます。

その医師たちが採用している社会的な規範の1つに「ジュネーブ宣言」があります。崇高な理念です。

ジュネーブ宣言(ジュネーブせんげん)は、1948年の第2回世界医師会総会で規定された医の倫理に関する規定であり、ヒポクラテスの誓いの倫理的精神を現代化・公式化したもので、数次の改定を経て現在に至っています。

外傷性鼓膜穿孔(がいしょうせいこまくせんこう)-耳の障害

鼓膜(こまく)は中耳と外耳の境目にある直径8 – 9mm・厚さ0.1mmの膜です。

この鼓膜が外部の音捉えて振動し、耳小骨、内耳に伝わり音を伝えることとなります。

この振動をする鼓膜が交通事故で起きた何らかの衝撃によって損傷してしまうことがあります。

純音聴力検査-(音の強弱)

本項では純音聴力検査に伴う音の大小(または強弱)について記載します。

音の大小は音波の振幅によって決定します。

振幅が小さいと弱い音になります。

音の強さを表す単位としてデシベル(dB)とホン(PHON)があります。
例えば町の中に騒音を計測する機械が設置されていますが、このような計測装置はホン(PHON)で表示されます。

純音聴力検査-(音の高低)

本項では純音聴力検査に伴う音の高低について記載します。

音の高低は音波の振動数に関係し、振動数が増えるに連れて音の高さは高くなります。1秒間における振動数を表す単位をヘルツ(Hz)といいます。

例えば、1秒間における振動数が100回の場合は、100Hzとなります。

高音は振動数(ヘルツ)の多い音です。

低音は振動数(ヘルツ)の少ない音です。

ヒトの聞くことのできる音の振動数は、約20~20,000Hzの範囲とされています。
ヒトの最も感度の良い音域は1,000~4,000Hzとされています。

純音聴力検査-オージオメーター(audiometer)聴力計

正弦波で表示することができる単音です。

オシロスコープで見ると分かりますが一定の波形をしていて、きれいな(乱れの無い)波形を表示します。

波形の大きさは、周波数によって異なります。

自然界にはあまり存在しない波形ですので、機械を使用して人工的に作り出します。
この雑音の無い、クリアな単音(純音)が聞き取れるか否かのテストが純音聴力検査です。

機械は、JIS 規格の聴力計(オージオメーター)によっての聴力レベル(可聴周波数)を調べます。

後遺障害の適正申請のために脊髄損傷を正しく理解!

交通事故で脊髄に強い受けた時に、脊髄損傷の後遺症が発生する場合があります。

脊髄には多数の神経があり、この神経が様々な筋肉を稼動させています。

この脊髄の損傷の程度を検証するためには画像による証明が確実です。

更に、例えば上肢C7・C8の異常感覚、箸が上手に扱えない等の記述で所見が診断書に記載された場合には、C7・C8が支配している領域の上肢の筋についてMMT(徒手筋力検査)が行われるケースがあります。

後遺障害の適正申請のために挫傷・挫滅の用語を正しく理解!

挫傷(ざしょう)、挫滅(ざめつ)は自賠責の後遺障害診断書上において、しばしば記載される用語です。

本項において、この2つの用語について分かりやすく説明します。

この2つの言葉は、ともに外的な圧力が加わることにより発生する損傷という点では同じです。

では、どこが異なるのかを説明します。

挫傷とは直接の外傷または圧迫によって発生する損傷です。

後遺障害の適正申請のために中枢神経系と末梢神経系を正しく理解!

交通事故によって大きな衝撃を受けた場合に、ヒトの神経系統が大きなダメージを負い後遺障害が発生する場合があります。

本項では神経系統について分かりやすく説明します。後段において、発生が懸念される後遺障害やその後遺障害の発生を検証する検査について記載します。

ヒトの神経系は、中枢神経系と末梢神経系に分類できます。

1.まず中枢神経系について分かりやすく説明します。

中枢神経系は脳と脊髄から構成されます。

後遺障害の適正申請のために表在感覚と深部感覚を正しく理解!

自賠責保険の後遺障害の規定にある表在感覚と深部感覚を分かりやすく説明します。

後段において、発生が懸念される後遺障害やその後遺障害の発生を検証する検査について記載します。

表在感覚と深部感覚に関する自賠責保険の規定は、手指等の機能障害の感覚の完全脱失等の項で既述していますのでタグをクリックして関連事項を読んでください。

ヒトは日常生活を送るうえで様々な感覚を身体に感じています。

後遺障害の適正申請のために皮膚損傷の種類を正しく理解!

交通事故で傷害を負った際に、皮膚等が損傷する場合があります。その際に、一般的に私たちはその傷害をのことを「傷(きず)」と言っています。

しかし、治療中の診断書や、後遺障害診断書の中には、「創(そう)」と「傷(しょう)」といった用語が使用されるときがあります。

この「創(そう)」や「傷(しょう)」について分かりやすく説明します。

一般的に「創」とは開放性損傷を意味しています。

開放性損傷とは、損傷部分が皮膚に覆われてなく損傷部分が露出している状況です。

MRI画像を後遺障害の挙証に適正に活用!

交通事故によって発生した障害の有無を検証する方法の1つに、身体の軟部組織に異常が無いか否かのデータを把握するために、MRI画像が活用される場合があります。

別項で既述しましたが、レントゲン・XP画像やCT画像が障害の有無を検証するのを得意とする分野と、MRI画像が障害の有無を検証するのを得意とする分野は異なっています。

よって、一般的には、まずレントゲン・XP画像によって骨格系統の障害の有無を検証した後に、MRI画像を活用して身体の軟部組織に後遺障害の発生の要因があるか無いかを検証するという方法がとられます。

X線CT画像を後遺障害の挙証に適正に活用!

既述したレントゲン・XP画像が平面的、かつ、非連続的画像であった欠点を補うため活用されているものに、X線CT画像があります。

これによって、単純X線画像では捕捉できなかった交通事故の後遺障害について挙証できる部分が各段に増加しました。

このX線CTは頭部の衝撃・頸椎や骨盤といった部位の症状の確認、複雑な骨片の確認に有効とされています。

X線CTは、Xray computed tomographyの略です。

X線CTは患部等の撮影対象の周囲をX線を放出する側と検出する側が回転して、撮影記録は各部位の画像が断層化されコンピュータ処理され記録されます。

要するに既述したレントゲン・XP画像が1回の撮影で基本的には1枚の画像しか得ることができないのに対し、X線CTは画像が断層的に撮影され、1回に複数枚の画像を得ることができるのが最大の違いです。

レントゲン・XP画像を後遺障害の挙証に適正に活用!

交通事故で骨折等の傷害を負った場合に、一般的には、まずレントゲン・XPにより一般画像検査が行われます。

本項では、レントゲン・XP検査の特徴について記載します。

X線撮影(エックスせんさつえい)は、エックス線を患部・骨折部位等に照射し、透過したエックス線をフィルム等に映し出し、患部・骨折部位等の状況を推定する画像検査法の一種です。

X線の発見者であるヴィルヘルム・レントゲンの名前をとり、レントゲンという場合とX‐ray Photograph を略して X-P という場合があります。

x線を患部に放射した時に、骨などはX線が透過しにくいためフィルムには白くうつります。逆に空気などはX線が透過しやすいため、写真上黒くうつります。

後遺障害の適正申請のために上腕神経叢を正しく理解!

本項では、上腕神経叢(じょうわんしんけいそう)について、分かりやすく解説します。

神経は末梢神経系(まっしょうしんけい)と中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)に2区分することができます。

末梢神経系は主に、身体の筋に指示命令を伝達する大切な役目を担っています。

後遺障害の適正申請のためにデグロービング損傷を正しく理解!

デグロービング損傷(degloving injury)について分かりやすく説明します。

de(剥離)gloving(手袋)という意味です。要するに、手袋を脱ぐように、上肢や下肢等の皮膚が剥離してしまう症状です。

当事務所ではこの症例に関しては3事例の後遺障害申請を行いました。

3例ともオートバイの搭乗者が被害者になって、大腿部・下肢・上肢等にデグロービング損傷を生じた事例でした。

2例は停車中に自動車に追突されたケース他で、残りの内1例は被害者のオートバイがトラックの車両の下に入り込むというケースでした。

後遺障害の適正申請のために脊椎・脊髄・脊柱を正しく理解!

交通事故によって、脊椎に大きな衝撃を受けると脊椎損傷・脊髄損傷等の傷害を負うことがあります。

本項では、脊椎(せきつい)と脊髄(せきずい)と脊柱(せきちゅう)について説明します。

脊椎(せきつい)を右側面から見たイラストを見ながらを説明します。

この頸椎(けいつい)・胸椎(きょうつい)・腰椎(ようつい)等は頸や胸や腰等の各部分における脊椎です。

後遺障害の適正申請のためにメチシリン耐性黄色ブドウ球菌を正しく理解!

交通事故で開放性骨折・デグロービング損傷等の傷害を負った方が、その治療中にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌により感染症を起こす場合があります。

当事務所のクライアント様の中にもいらっしゃいました。

MRSA(Methicillin-resistant Staphylococcus aureus)とは、元の意味は、抗生物質メチシリン に対する薬剤耐性を獲得した、黄色ブドウ球菌とされていますが、実際は多くの抗生物質に耐性を示す多剤耐性菌の意味です。

後遺障害の適正申請のために完全弛緩性麻痺を正しく理解!

本項では、上肢・下肢の後遺障害(機能障害)で発生する完全弛緩性麻痺(かんぜんしかんせいまひ)について、分かりやすく解説します。

この完全弛緩性麻痺による後遺障害は、高次の後遺障害に該当する可能性があります。

弛緩性とは(ゆるむ・たるむ)要するにグニャグニャした状態です。

少し、難解な用語を止むを得ず多用してしまいますが、極力、日常使用している言葉での説明に置き換えます。

後遺障害の適正申請のために指骨を正しく理解!(2)(英語等の略語表示)

当事務所が扱ったケースでは、交通事故による指骨の骨折は、自転車やオートバイのクラッチレバーやブレーキレバーを握っている最中に強い衝撃を受け発生しています。

本項では診断書に頻出する指骨の英語表示について説明します。

医師は略語を使用して診断書に診断内容を記載する事が多いので、この単語が出てきたらここの部位なんだなと思ってください。

後遺障害の適正申請のために指骨を正しく理解!(1)

この指骨についてですが、オートバイや自転車に乗車していた方が、交通事故の発生時にクラッチレバーやブレーキレバーを握っていた指に大きな衝撃が加わり、骨折等の傷害を負って高次の後遺障害の認定を受けているケースがあります。

この指骨については2回に分けて説明します。

別項で解説した、手のイラストの中手骨(ちゅうしゅこつ)(ブルーの部分)に連結している最初の骨(近位)のことを基節骨(きせつこつ)、次に中節骨(ちゅうせつこつ)・一番指先の骨を末節骨(まっせつこつ)と言います。

後遺障害の適正申請のために徒手筋力検査(MMT)を正しく理解!(1)

交通事故により、上肢・下肢に何らかの傷害を負ったときに、上肢・下肢に筋力の低下が発生する場合があります。

この上肢・下肢の筋力の低下を測定する検査に徒手筋力検査(MMT)があります。

このMMT検査は、交通事故による後遺障害発生の有無を確認するための1つの手法です。

後遺障害の適正申請のためにキュンチャー骨髄内釘を正しく理解!

交通事故による骨折時に使用されるキュンチャ―とは、骨髄内釘(こつずいないてい)のことです。

一言で言ってしまえば、要するに「釘(くぎ)」です。

(キュンチャー:Kuntscher nail)

キュンチャ―は、大きな骨の骨幹部(中央部分)が折れたときに使用されることが多いとされています。

以下の、図からわかるように、キュンチャ―は骨の中心部にある髄腔に、骨端から金属製の長いキュンチャ―(釘)を挿入していきます。

後遺障害の適正申請のために偽関節を正しく理解!

別項では、上肢・下肢における偽関節を要因とする後遺障害の規定について触れましたが、本項では、偽関節の発生メカニズム・その結果起きる後遺障害の要因等について、分かりやすく記載します。

ヒトの体はホメオスタシス(恒常性)を持っていて、外部から病原体が侵入することを防いだり、血糖値を正常に保持したり、ヒトが意識せずとも自然に正常な状態を維持しようとしています。

後遺障害の適正申請のために開放性骨折・閉鎖性骨折を正しく理解!(2)

開放性骨折・閉鎖性骨折の第2項です。

第3段階の理解では、何に対して開放性・閉鎖性というのかを解説します。

ずばり、この基準になっているのは皮膚(先ほどの実験の割り箸の紙・または白いビニール袋)です。

開放性骨折の定義を言います。骨折した時点で傷口が開いたままの状況が開放性です。

後遺障害の適正申請のために開放性骨折・閉鎖性骨折を正しく理解(1)!

自賠責保険の後遺障害診断書に頻出する開放性骨折(かいほうせいこっせつ)・閉鎖性骨折(へいさせいこっせつ)について説明します。

ボリュームが多いので、2回に分けて説明します。

開放性骨折(かいほうせいこっせつ)・閉鎖性骨折(へいさせいこっせつ)の説明に入る前に、この2つの骨折に異なった名称が付けられる場合がありますので、それを最初に書きます。

肘(ひじ)の関節のイラスト-後遺障害

肘(ひじ)の関節のイラスト

上腕骨(じょうわんこつ)を介在させて、橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)が、つながっていることが分かります。

上肢の3大関節のうちの1つです。この個所も交通事故の後遺障害の多発部位です。

橈骨と尺骨は、肘と手の関節を連携していることが理解できます。

鎖骨(さこつ)のイラスト-後遺障害

鎖骨(さこつ)のイラスト

鎖骨は上腕骨(じょうわんこつ)・肩甲骨(けんこうこつ)の上にあります。この鎖骨は意外に脆く衝撃に耐えられなくて骨折し、後遺障害を発生させる場合が少なくありません。

鎖骨は、上肢と体幹を連結する唯一の骨です。

別項で上肢の3大関節の内の1つ肩関節について記載しましたが、この関節の周りには更に鎖骨と肩甲骨で作られる肩鎖(けんさ)関節、鎖骨と胸骨で作られる胸鎖(きょうさ)関節、上腕骨(じょうわんこつ)と肩峰(けんぽう)の間で作られる第2肩関節等があります。

*肩峰(けんぽう)とは肩が盛り上がった「峰(みね)」という意味です。

後遺障害の適正申請のためにヒトの全身の骨格を正しく理解!(2)

ヒトの全身の骨格について第2項です。

長管骨については、第1項を参照してください。

2.短骨は、手根骨(しゅこんこつ)や足根骨(そくこんこつ)にみられる、短い管状の骨です。

手根骨に関連する障害では、舟状骨骨折(しゅうじょうこつこっせつ)が頻出します。

後遺障害の適正申請のためにヒトの全身の骨格を正しく理解!(1)

人体の骨格を形成する骨について解説します。

2回に分けて説明します。

第1項です。

骨はその形状また機能から分類されますが、後遺障害で頻出する骨の障害に関連する事項に絞って説明していきます。

本項では骨の形状からされる分類について説明します。

1.長管骨は上腕骨(じょうわんこつ)・前腕骨(ぜんわんこつ)・大腿骨(だいたいこつ)等、四肢の骨にみられる長い管状の骨です。

全身の関節のイラスト-後遺障害

全身の関節のイラスト

上肢(じょうし)の3大関節とは、肩関節・ひじ関節・手関節のことを言います。

下肢(かし)の3大関節とは、股関節・ひざ関節・足関節のことを言います。

上肢・下肢ともに3大関節は、交通事故の後遺障害が頻出する部位です。

ヒトの骨格(こっかく)イラスト-後遺障害

ヒトの骨格(こっかく)イラスト

人体の全身の骨格を見てみましょう。

最上部に頭蓋骨(とうがいこつ)があり、鎖骨(さこつ)を貫く形で身体の中心に脊柱(せきちゅう)がとおっています。

脊柱は、骨盤で止められています。

上腕骨(じょうわんこつ)のイラスト-後遺障害

体肢(たいし)の軸を構成する等、重要な役目を担っているのが長管骨(ちょうかんこつ)です。

長管骨は、身体の重要な部分を構成している細長いパイプ状の骨です。

骨の両端が骨端(こったん)です。この両端の中央部分が骨幹(こっかん)です。

長管骨には上腕骨・大腿骨等様々な種類のものが存在しますが、一例として上腕骨のイラストを掲載します。

大変重要な骨ですので、自賠責保険では上肢・下肢等で後遺障害の規定を設けています。

脊柱(せきちゅう)のイラスト-後遺障害

脊柱(せきちゅう)のイラスト

脊柱は椎骨が連結して構成されています。

頸椎(けいつい)は、首にある椎骨の連結だから頸椎です。

頸部にある椎骨、すなわち頸椎は椎骨7個から構成されています。

胸椎(きょうつい)は、胸にある椎骨の連結だから胸椎です。

胸部にある椎骨、すなわち胸椎は椎骨12個から構成されています。

肋骨(ろっこつ)・胸骨(きょうこつ)のイラスト-交通事故-後遺障害

肋骨(ろっこつ)・胸骨(きょうこつ)のイラスト-交通事故-後遺障害

胸部はその中に心臓や肺等の重要な器官を収容するために、12対の肋骨と12個の胸椎と1個の胸骨から形成されています。

強靭な骨格ですが、ケースによっては変形等の後遺障害が発生します。

手の骨のイラスト-交通事故-後遺障害

手の骨のイラスト

手骨(しゅこつ)

交通事故の後遺障害の要因となることが少なくない舟状骨折(しゅうじょうこっせつ)の起きる場所の舟状骨(しゅうじょうこつ)は、横から見ると舟(ふね)に似た形状になるので舟状骨(しゅうじょうこつ)と呼ばれています。

私は、いつも思うのですが舟というよりも、タライ舟のようなイメージに感じてます。

足の骨のイラスト-交通事故-後遺障害

足の骨のイラスト

足骨(そっこつ)

舟状骨折(しゅうじょうこっせつ)の起きる場所の舟状骨(しゅうじょうこつ)は、横から見ると舟(ふね)に似た形状になるので舟状骨(しゅうじょうこつ)と呼ばれています。

後遺障害の適正申請のために人体の区分を正しく理解!

今回は、人体の区分について説明します。

交通事故による、後遺障害がどの部分で発生しているのか明確に把握することが重要です。

本項では、大まかに使用されている区分で解説します。

人体を大きく区分すると、頭頸部(とうけいぶ)・体幹(たいかん)・四肢(しし)の3つに区分できます。

後遺障害の適正申請のために近位と遠位を正しく理解!

本項では、近位(きんい)と遠位(えんい)について分かりやすく解説します。

別項で体幹(たいかん)について説明しましたが、例えば、交通事故の後遺障害の申請時に「橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)」という症状名が診断書に記載されることがあります。

この、近位(きんい)と遠位(えんい)は、何を基準にして、近い・遠いのかを記載します。

上肢(じょうし)・下肢(かし)ではで体幹(たいかん)に近い方を近位(きんい)と言います。

逆に、体幹(たいかん)から遠い方を遠位(えんい)と言います。

*要するに、ボディに近い方、身体の付け根に近い方を近位(きんい)と言います。

後遺障害の適正申請のために橈骨と尺骨を正しく理解!

本項では、橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)について分かりやすく解説します。

別項で体幹(たいかん)について説明しましたが、例えば、交通事故の後遺障害の申請時に「橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)」という症状名が診断書に記載されることがあります。

この、橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)については、何を基準にして、橈側(とうそく)と尺側(しゃくそく)になるのかを記載します。

まず、実際に行ってみましょう。

後遺障害の適正申請のために「陥没」と「陥凹」の違いを正しく理解!

「陥没」(かんぼつ)と「陥凹」(かんおう)の違いについて、以下、分かりやすく説明します。

交通事故の診断書には、記載されることが少なくない用語です。

どちらも、交通事故の衝撃などによって身体の様々な個所が凹むということでは同じ意味です。

しかし、「陥没」(かんぼつ)が頭蓋骨陥没(とうがいこつかんぼつ)・大腿骨頭(だいたこつとう)の陥没というように凹んだ個所の下地が固い骨の場面で使用されるのに対し、陥凹(かんおう)は、凹んだ個所の下地が柔らかい場合に使用されます。

例えば、上肢の醜状痕のケースでは皮膚の上に衝撃等によって「陥凹」が発生しているので、上肢の骨が「陥没」したわけではないので用語を使い分けています。

後遺障害の適正申請のために痕(こん)の意味を正しく理解!

今回は、痕(こん)について説明します。

痕とは、傷害を負った場所が完全に治癒(ちゆ)せず、何らかの跡を残してしまった場合の形跡のことです。

痕の原因を構成するものは、打撃・切り傷・隆起・陥没(かんぼつ)等々様々です。

また、上記の原因が複合的に、痕を形成する場合もあります。

以下、分かりやすく説明します。

あまり、専門的な用語にとらわれず、「痕」は、傷害が原因となって、外貌や露出部に残ってしまった「傷跡」(きずあと)と理解して頂ければ宜しいと思います。

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