自賠責保険-外貌醜状(がいぼうしゅうじょう)に関する後遺障害等級(平成23年2月1日改正)

この改正により、醜状痕(しゅうじょうこん)に関する男女間の格差は解消しました。

外貌醜状(醜状痕)に関する規定は、平成23年2月1日改正に改正されました。

改正後の規定は以下のとおりです。

障害等級 後遺障害 保険金額
第7級 12外貌に著しい醜状を残すもの 1,051万円
第9級 16外貌に相当程度の醜状を残すもの 616万円
第12級 14外貌に相当程度の醜状を残すもの 224万円
第14級 75万円

 
この改正に至った、依拠を以下に記載します。

平成22年5月27日京都地裁判決

「   」内は判決理由の主旨

「著しい外貌の醜状についてだけ(中略)⼤きな差が設けられていることの不合理さは著しい」ことから「合理的理由がなく性別による差別的取扱いをするものとして、憲法第14条第1項に違反するものと判断せざるを得ない」

以下、分かりやすく説明します。

昔は女性の顔の価値は非常に重要で(現在は違うという意味ではありません。)醜状痕が原因で例えばお嫁に行けなくなったとか、職場に出勤できなくなった等、深刻な問題がありました。

また、男性は同様な傷害を負っても「男は顔じゃない、仕事ができれば良い」等々、一般的に男性の外貌の価値は、女性の外貌の価値より低く評価されていました。

他にも種々の原因が存在したのですが、このような考え方は、男女同権で男性の顔も女性の顔も、「顔の価値」は同じなのだから、合理的な理由が無いのに男女間で差別を行うのは、日本国憲法に違反するのでないかという事から旧規定を改正することとなったのです。

この訴訟は、自賠責の等級制度に対して起こされたものではなく、労災保険制度の後遺障害等級表における著しい外貌の醜状に関する評価に対する不合理性について起こされたものです。

自賠責の等級制度は労災保険制度の後遺障害の等級制度にリンクしているものですから、労災保険制度の後遺障害(厚生労働省)の改正にリンクして、自賠責の等級制度(国土交通省)も改正が行われたのです。

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