X線CT画像を後遺障害の挙証に適正に活用!

既述したレントゲン・XP画像が平面的、かつ、非連続的画像であった欠点を補うため活用されているものに、X線CT画像があります。

これによって、単純X線画像では捕捉できなかった交通事故の後遺障害について挙証できる部分が各段に増加しました。

このX線CTは頭部の衝撃・頸椎や骨盤といった部位の症状の確認、複雑な骨片の確認に有効とされています。

X線CTは、Xray computed tomographyの略です。

X線CTは患部等の撮影対象の周囲をX線を放出する側と検出する側が回転して、撮影記録は各部位の画像が断層化されコンピュータ処理され記録されます。

要するに既述したレントゲン・XP画像が1回の撮影で基本的には1枚の画像しか得ることができないのに対し、X線CTは画像が断層的に撮影され、1回に複数枚の画像を得ることができるのが最大の違いです。

撮影の基本原理にx線・レントゲンを使用する点では両者は共通しています。

少々乱暴な表現になりますが、1枚のコマ割り漫画か、連続性を有するパラパラ漫画かの違いかと言った方がわかりやすいでしょうか?

*連続性はありますが、動画のような連続性は有しません。

近時は、機械の進歩により走査線(ビーム)の幅がどんどん細かくなって、画像の処理能力が向上してきています。

MRIでは描出できない骨の病変の立体的変化をとらえるのに有効とされています。

一般に、Ⅹ線CT画像は単純X線画像に比べ細部を描出する能力は劣り、細かな画像の反映には適さないとされています。

しかし、これらの欠点は単純X線画像等を併用することにより補えるものでありX線CT画像の有効性は明らかです。

よって、交通事故の受傷時はもとより後遺障害の症状固定時に至るまで、傷害部位の適正な画像の確保に努めるべきです。

なお、このⅩ線CT画像は造影剤を使用して傷害部位等の撮影を行うことがあります。

その場合は、Ⅹ線CT画像とは区別されます。

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