後遺障害の適正申請のために開放性骨折・閉鎖性骨折を正しく理解(1)!

自賠責保険の後遺障害診断書に頻出する開放性骨折(かいほうせいこっせつ)・閉鎖性骨折(へいさせいこっせつ)について説明します。

ボリュームが多いので、2回に分けて説明します。

開放性骨折(かいほうせいこっせつ)・閉鎖性骨折(へいさせいこっせつ)の説明に入る前に、この2つの骨折に異なった名称が付けられる場合がありますので、それを最初に書きます。

第1段階の理解

1.まず開放性骨折ですが、これは、複雑骨折(ふくざつこっせつ)とも言います。

*性(せい)が付かず、開放骨折と呼ぶ場合もあります。

要するに、全て同じ形態の骨折です。

ただし、最近は、複雑骨折という名称は、骨折線(こっせつせん)が複雑となって多数の骨片(こっぺん)がある粉砕骨折(ふんさいこっせつ)と混同しやすいので、最近はあまり用いられない傾向にあります。

*骨折線(こっせつせん)とは、骨折部位をレントゲン画像で確認すると、骨折した個所に横や縦等にクラック(ひび・破断面等)が入っています。
粉砕骨折の場合は、単純に縦や横に骨折線が入っているのではなく複雑になっています。

*骨片(こっぺん)とは、交通事故の衝撃によって細かく砕けた骨の1つ1つのことを言います。

2.閉鎖性骨折(へいさせいこっせつ)を皮下骨折(ひかこっせつ)または、単純骨折と呼ぶ場合があります。
これも性が付かず、閉鎖骨折という場合があります。

これも、全て同じ形態の骨折です。

第2段階の理解

いつもどおり、開放性骨折と閉鎖性骨折の理解をしていただくために、簡単な実験をしてみましょう。

*この実験をする際には、割り箸の折れた破片が飛ばないように、防護メガネを必ず装着してください。
*また、割り箸は、顔から遠ざけて実験してください。

1、新品の紙袋か白いビニール袋に入ったままの割り箸を2膳用意してください。

最初の1膳めの割りばしの袋を、割りばしにピッタリフィットするように伸ばして、割りばしの両端を持ち、この割り箸を折ってください。
すると、どうでしょう。割り箸の袋の紙が、割り箸にピッタリくっついていたので、割り箸の折れた部分が紙袋を破って飛び出してきました。

要するに、割り箸は折れた骨です。紙袋や白いビニール袋は皮膚です。これが開放性骨折です。

次に、2膳めの割り箸を用意してください。
割り箸の折れそうな部分の紙袋を指で若干つまんで弛ませてください。

それでは、先ほどと同様に割り箸の両端を持って、この割り箸を折ってください、

今度は、紙袋や白いビニール袋が若干弛んでいたことで、紙袋等の中で割り箸は折れて、割り箸は飛びださなかったと思います。
要するに、紙袋=皮膚の中で骨が折れたので、傷害を受けた部位と外の空気は皮膚と言うファイヤー・ウォール(防火壁)で防護されたままなのです。

この皮膚の存在によって、骨折部位は外界の様々な感染源から保護されるのです。

これが閉鎖性骨折です。

*これは閉鎖性骨折の表象上起こりえる現象の理解促進のための簡易実験です。実際におきる衝撃による皮膚の損壊・創(そう)の出現また、さらに骨折に至る過程のメカニズムはこの実験とは異なります。

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