後遺障害の適正申請のために皮膚損傷の種類を正しく理解!

交通事故で傷害を負った際に、皮膚等が損傷する場合があります。その際に、一般的に私たちはその傷害をのことを「傷(きず)」と言っています。

しかし、治療中の診断書や、後遺障害診断書の中には、「創(そう)」と「傷(しょう)」といった用語が使用されるときがあります。

この「創(そう)」や「傷(しょう)」について分かりやすく説明します。

一般的に「創」とは開放性損傷を意味しています。

開放性損傷とは、損傷部分が皮膚に覆われてなく損傷部分が露出している状況です。

一般的に「傷」とは非開放性損傷を意味しますが、広い意味では全ての損傷を意味しています。

以下、「創」についてのみ説明します。

1.切創(せっそう)

例えば、交通事故では自動車の割れたガラスが刃物状になっていて、それら鋭利上のモノが原因となって起きたことによる開放性損傷です。

刃物やガラス等の状況にもよりますが、鋭利なモノで切ったため損傷部分が直線状態です。
また損傷部分が深部に到達している場合は腱損傷等を合併する可能性もあります。

2. 刺創(しそう)

例えば既述したナイフや自動車の割れたガラスが刃物状でも、それらが原因となって刺すような状況で起きた損傷は刺創(しそう)になります。

上述した切創の損傷部分がスパッと直線状になるのに対し、刺創はその面は小さいのですが「切る」のと異なり「刺す」わけですから損傷部分は比較的深部まで到達しやすく、油(オイル)等で汚れたドライバー(ネジまわし)等が刺さった場合は汚染されたモノが深部まで到達している懸念があります。

3.擦過創(さっかそう)

皮膚の剥離等でみられます。要するに「すりきず」のことです。

これに該当する損傷については、多くの診断書で明確な使い分けがされておりませんでした。

4.挫創(ざそう)・挫滅創(ざめつそう)

鋭利状のモノではなく、鈍的な衝撃により皮下組織や筋肉や腱等に損傷が発生した状況です。

これは、例えば交通事故でオートバイが自動車とクラッシュした場合に、オートバイを運転していた方が相手方の自動車のボンネットに衝突し大きな損傷を受ける場合です。

要するに上述の切創や刺創と異なり、平板なモノにヒトの身体の全体または一部分を強く打ち付けた状況です。

例えば指の伸筋腱挫滅創といった場合は、指の伸筋腱が深刻な損傷を受けており症状固定後も手や指の可動域に深刻な影響が及びます。

よって、高次な後遺障害の発生が懸念されます。

5.咬創(こうそう)

動物に咬まれたためできた損傷です。

6.銃創(じゅうそう)

ライフル銃やピストル等の弾丸によって起きる損傷です。
いわゆる「貫通銃創」等が一般的な呼称です。

私は、5.咬創(こうそう)や6.銃創(じゅうそう)の各「創」は後遺障害診断書で見たことはありません。

その他にも分類方法がありますが、当事務所で扱った代表的なものを記載しました。

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