後遺障害の適正申請のために偽関節を正しく理解!

別項では、上肢・下肢における偽関節を要因とする後遺障害の規定について触れましたが、本項では、偽関節の発生メカニズム・その結果起きる後遺障害の要因等について、分かりやすく記載します。

ヒトの体はホメオスタシス(恒常性)を持っていて、外部から病原体が侵入することを防いだり、血糖値を正常に保持したり、ヒトが意識せずとも自然に正常な状態を維持しようとしています。

また、ヒトはヒトの皮膚・多くの臓器・骨といった各部位も損壊を自然にリカバリーして行こうという働きを具備しています。

骨折もしかりです。要するに、折れた骨であっても、骨が自分自身の力で正常な状態に戻ろうと再生能力を発揮するのです。

つまり、ヒトの身体は起き上がりこぼしのように、常に正常に・適正に可動しようと活動しているのです。

しかしながら、時として、骨が何らかの原因によって、骨折前の正常な状態にリカバリーできなくなる場合があります。

この状態を、骨癒合不全(こつゆごうふぜん)といいます。

この骨癒合不全(こつゆごうふぜん)が起きる要因は様々ですが、不十分な固定、感染、骨欠損等によって惹起します。

この結果、どうなるかというと長管骨のように関節ではない部分で曲がってしまったりという異常可動性が起きるのです。

要するに、曲がってはいけないところで、本人の意思とは異なって曲がってしまったりという異常可動性が発現(はつげん)した状態を偽関節と言います。

見方によっては、偽(にせ)の関節と言えるかもしれません。このため、この状態を偽関節と称しています。

これが健常者の骨とは異なり、後遺障害を構成する大きな要因となるのです。

別項で規定とともに説明していますが、偽関節が生じた場合は部位等により高次な後遺障害の認定を伴います。

「   」内は規定

「自賠責保険の規定では、偽関節とは一般に骨折等による骨片間のゆ合機転が止まって異常可動を示すもの」されています。

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